航空身体検査

【パイロット】航空身体検査 身体に良くない食べ物【身体検査対策】

こんにちは!エアラインラボ編集部です!
この度、AirlineLab公式HPを立ち上げましたので、どうぞ宜しくお願い致します。

エアラインラボには、大手航空会社自社養成パイロットの内定者や現役航空大生も在籍しておりますので、彼らの知見を集結させ、信憑性のある情報を発信していこうと考えております。

 

はじめに

『体に悪い食べ物』を思い浮かべると色々な食べ物が思い浮かびますよね。
その中でも今回は、普段よく口にする食べ物に焦点を当ててみました!

知っている人も、知らない人も、もう一度整理しておきましょう!

航空身体検査で避けたい食べ物① アルコール類

一番初めに思い浮かぶワードは『アルコール』だと思います。

 

 

お酒に含まれるアルコールがそのままダイレクトに肝機能に影響するので、血液検査に大きな影響を及ぼす事はいうまでもありません。

 

 

血液検査などを受けた事のある方は γ-GTP値 に注目してみてください。
この値が基準値を超えている方は少し頻度を減らすことをオススメします。

 

ちなみに、 γ-GTP値 は約一ヶ月ほど蓄積されるといわれております。
つまり、一ヶ月前(できれば二ヶ月前)からアルコールの対策を取る必要があるということです。

注意点① お酒の種類

アルコールに含まれるプリン体に着目してみましょう

この成分が多いほど体内でアルコールを分解する時に
尿酸が作られます。
つまりプリン体が多ければ多いほど尿酸値が増加し、尿検査の時に引っかかり易くなります。

また、肝機能に悪影響を与えるので高血圧などに繋がり、これが血圧検査の時に影響が出ちゃいます。

プリン体が多く含まれている飲料は、ビール発泡酒などが挙げられます。

逆に比較的少ないのは、焼酎ウイスキー系などです。

  • ビール
  • 発泡酒

 

  • 焼酎
  • ウイスキー系

(余談ですが、直前での心理ストレスや過度なトレーニングも尿酸値の上昇に繋がります。一週間前からは激しい運動は控えてなるべくストレスをかけない生活を送りましょう!

 

注意点② 飲む量

飲む量に比例して体内に蓄積するアルコール量は比例します。
人によってはどうしてもお酒の場を避けられない人もいるでしょう。

そんな時は適量の範囲を守ってお酒を飲みましょう!
厚生労働省によれば「節度ある適度な飲酒量」は、1日平均純アルコールで約20g程度であるとされています。

20g の目安は以下の通りです。

注意点③ 組み合わせ

アルコールを頼む際は食べ物との組み合わせも意識してみましょう

  • 揚げ物 

アルコールに含まれるVLDLという要素が脂肪の合成を促進してしまうので,脂肪がつきやすい身体になり,BMIの数値にも影響が出てしまいます. 

  • スイカ・アボカド・バナナ・納豆

互いに利尿作用がある為,気づかぬ内に脱水症状を引き起こしてしまいます.

(特に夏のシーズンではスイカとビールの組み合わせは危険ですよ!)

  • 枝豆
    『メチオニン』という栄養素がアルコールの分解を助け,肝臓への負担を和らげてくれます.また『レチニン』という栄養素が肝臓に溜まった脂肪を分解する働きを担ってくれます

 

航空身体検査で避けたい食べ物② ラーメン

ラーメン好きの人はかなり多いと思います。
でも身体検査直前に食べると、かなり抵抗ありますよね(笑)

 

ここで誤解しないでいただきたいのは、必ずしも「ラーメン = 体に悪い食べ物」ではないという事です。

 

カロリーの面では、醤油ラーメンは約 500 ~ 600 kal
20~30代男性の1日あたりに摂る平均カロリーが2600 kalなので、そう考えると大した事はなさそうですよね。

 

では、なぜ体に悪いのかというと、

 

  • 食べ方
  • 栄養バランスの偏り(特に塩分・脂質・炭水化物の過剰摂取)

 

大きくはこの二つが挙げられます。
ですので、ラーメンを食べる際にはこれから挙げる点に注意して食べましょう。

 

注意点① 食べ方

 

  • すすりながら食べる
  • スープを全部飲み干す

 

これらの食べ方は健康に悪影響を及ぼします。

 

すすりながら食べると胃が消化不良を起こして満腹感を得られなくなります。
そして腹持ちが悪くなります。

 

また、スープには大量の塩分と脂質が含まれているので、必然的に高血圧などの原因に繋がるでしょう。

 

注意点② 栄養バランスの偏り

成人男性の1日あたりの塩分摂取目安は 8.0gですが、ラーメンをスープごと飲み干すと  12.0gとなります。ゆうに一日の塩分量を超えてしまいます。

 

(食べた次の日に顔がむくんでしまうのは、過剰に塩分を摂取したあまり余分な水分で薄める必要がある、いわば水太りが原因です)

 

そして次に深刻なのが野菜不足です。

野菜を摂る事で得られるビタミン・ミネラル・食物繊維がラーメンの場合では圧倒的に不足しています。

 

対処法

 

①スープは残す・味は濃くしない

塩分の過剰摂取を避ける為です。
また味の濃さと塩分量は比例の関係にあるので
なるべく薄味の物を食べるように心がけましょう

 

②よく噛んで食べる

「すする」のではなく、よく「噛んで」食べましょう。
そうすることで満腹中枢が満たされ、少ない量でも満腹感が得られます。

 

(余談ですが、私たちがラーメンをすすりながら食べる行為はヌードルハラスメントと言われています。)

 

 

③野菜をトッピングする

栄養バランスの偏りを無くす為にも必ず意識して野菜を摂りましょう。
特にカリウムを含む食品、ほうれん草や海藻類などは塩分排出の役割を担ってくれるのでオススメです。

 

航空身体検査で避けたい食べ物③ ジャンクフード

ついつい近くにファストフード店があると寄っちゃう、なんてことありますよね。
でも、これらの体に及ぼす影響を知ってから買う事はなくなりました。

 

そもそもジャンクフードとは、

  • 糖質・脂質・塩分が多く高カロリー
  • ビタミン・ミネラル・食物繊維が不足

このような食べ物のことを指します。

 

糖分・脂質・塩分は人間が生きていく上で必ず必要な栄養素ですが、摂取した糖質や脂質の吸収を調節したり、腸内環境を整えたりするには食物繊維が大きな役割を果たしています。

 

つまり、糖分・塩分・脂質だけを摂っていても本来の働きはしないということです。

 

また噛みごたえのあるものが少なく、満腹感を得られないまま高カロリーを摂取しがちです。故に、ジャンクフードは栄養が偏っていて健康に悪影響を与えやすいと言えます。

 

航空身体検査で避けたい食べ物④ サプリメント

友人の話ですが、貧血気味なので鉄分を含むサプリメントを摂取していたら過剰症になったそうです。

 

健康が不健康に代わる原因はバランスが崩れることです。


最近ネットなどの情報で「○○がいい!」という記事をよく見かけますが、「食べたほうがいい物」でも「毎日食べる」ことが必ずしも良いというわけではない事を頭の中に置いておきましょう。

自分の知識でわからなければ、医師の人に相談しましょう!

 

航空身体検査で避けたい食べ物⑤ 野菜ジュース

野菜代わりに野菜ジュースで補うという方をよく見かけますが、過信は危険です。

  • 糖分が多いので血糖値が上昇しやすい
  • 野菜の重大な栄養素である食物繊維が失われている可能性がある

 

あくまで、『野菜 >>>> 野菜ジュース』です!

野菜ジュースの活用法

毎日買うにもお金がかかるし,逆に忙しい時は調理できる時間がない..

依存するのでは無く必要な時だけ活用する事で経済的にも栄養的にも効果が期待できます

 

  • 外食時に栄養の偏りが心配な時に
  • 甘いジュースの代わりに
  • お腹が空いて何か食べたくなった時に
  • 基本的には調理野菜で例外的に野菜ジュースのスタンスで良いでしょう

野菜ジュースを選ぶときのポイント

① 食塩・砂糖、どちらも不使用かどうか
② 野菜汁と果汁の割合

美味しさを重視しているものには、食塩や砂糖が入っていることが多いです。どちらも健康を考えると控えるべきものなので、“不使用”のものを選ぶのがベストでしょう

そして2つ目のポイントについては、野菜不足解消のために飲むなら「野菜汁100%」と書いてあるものを選びましょう。

例えば、『野菜汁60%+果汁40%=100%』と記載されているものは果汁率が高く、果汁が増えると“糖質量”も増えてしまいますので注意が必要です。

オススメの野菜ジュース

■カゴメ 野菜ジュース糖質オフ(200ml) エネルギー:21kcal 糖質:3.3g

カゴメ 野菜ジュース糖質オフ(200ml)

現在販売されている野菜ジュースの中で1番のおすすめがこちら。

糖質の少ない野菜メインで作られている、まさに糖質が気になる人のための野菜ジュースです。もちろん砂糖・食塩不使用の野菜汁100%なので糖質量の心配もいりません!

さいごに

食事で一番大切な事は「バランス」です。
食生活は積み重ねなので、1日の改善ではなく日々の継続が大切です。

 

バランスの良い食事を取るためにもバランスの崩れる食事を把握し、摂取しないように気をつけましょう!